ブログ【デザイン稼業徒然草】(12)デザイナーが説く「経営戦略」とは?浜田有弘(株)ジックランド
このブログ【デザイン稼業徒然草】の頁は、大阪の企画デザイン&マークロゴ&キャラクター(株)ジックランドのデザイナー浜田有弘(濱田有弘)のブログです。
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◆デザイナーが説く「経営戦略」とは?
経営コンサルタントの先生方がよく経営戦略のお話をされますが、私どもデザイナーから見て「経営戦略」の重要な柱の一本が、マーケティング戦略です。
そのなかでも「ブランド構築」が最重要課題であることをお伝えします。
■経営を支える6本の柱!
経営を支える力となる6本の柱は太くて強いか?
その6本の柱とは、①資金力 ②人財力 ③商品力 ④ブランド力 ⑤情報力 ⑥人脈力、これらの力を太くて強い大黒柱に構築しなければなりません。
6という数字は単に数合わせではありません。六角形は、強くて安定した形としてよく知られています。ハニカム構造です。6本の柱の構築に、上述のキーワードが全てかかわります。
①資金力―市場価値(ブランド力)・財源・信用
②人財力―知的能力・人脈力・営業力
③商品力―人材力・技術力・資金力・デザイン力
④ブランド力―マーケティング力・デザイン(表現)力・集客力・その他の柱の全ての力が集約された力
⑤情報力―広報発信力・ウエブサイト力
⑥人脈力―人脈力・ネットワーク開発力・ブランド力
■「ブランド力」、特に「ブランド構築」が一番重要!
6つの柱の中で、デザイナーである私が最も重要視するのは、4の「ブランド力」です、なぜ重要かと言いますと、企業にとって「ブランド構築」が一番難しいからなのです。
私が40年間ビジネスデザインの仕事をしていて、まだまだ多くの経営者の方が、このビジネスに有効な手段に理解と関心を示さず、活用されていないのが不思議でならないのです。
資源の少ない日本は、国策として知的財産(特許等の工業所有権やデザイン・著作権等)の啓蒙に力を入れています。地方自治体でも活発に支援活動を展開しています。
私も以前、大阪府認定中小企業支援アドバイザーをさせていただきましたが、どこの社長様も特許や製品周辺のデザインには理解を示され力を入れていますが、その製品を販売する戦略やブランド戦略となるとなぜかトーンダウンというか、あきらめというか、人ごとのようにさえ思えてしまいます。
確かに、大企業のように広告や販促などに莫大な費用は投資できない事情があると思います。また、費用対効果がつかみにくいことも、力を入れにくくさせている大きな要因ではあります。
しかし、避けて通れるでしょうか?
これらの戦略は先端大企業の動向に学び、自社のサイズにあった手法にリメイクすればいいのです。
ブランドって大企業のことだから…ではありません。
規模の大小に関わらず、企業として、避けて通れない経営課題です。
それが「ブランド戦略」です。
あなたの会社(商品・サービス)をブランドにすることが、一番の企業活動といっても過言ではありません。
貴社の存続を願うなら…。
それが社長様の仕事だと思います。
改革は国だけの問題ではありません。あなたの会社こそ今、必要ではありませんか……?
■次に「人財力」の「人づくり」!
そして、もう一つの経営課題は「人づくり」。
中小企業は、人材不足といわれています。また、経営者もあきらめているようです。
しかし、いまの人材を人財に育てるのも経営者の大きな仕事です。
その前に社長様自身が人財と社員から思われなければなりませんが…。
世間には、成功・儲けるノウハウも溢れています。簡単に売上げが上がるノウハウです。簡単に手に入ります。バーゲンセール状態です。それらを入手すればいいわけです。
しかし、それらのノウハウも自社で活用できるように、自社にフィットさせて翻訳しなおさなければ使い物になりません。
それは誰がするのでしょうか?
社長はじめ社員全員です。つまり「人」です。
私どもがお手伝いするマーケティング・ブランドデザイン戦略もおなじことがいえます。
企業丸ごとデザイン(計画・設計)するというのが私どものスタンスです。
目の前の売り上げアップも大事です。ノウハウもいつまでも通用するとは限りません。
会社の基礎体力を付けなければ、ブランドの構築はできません。
人材育成もブランド構築に欠かせない経営の最大課題です。