ブログ【デザイン稼業徒然草】|(2)デザインとは何ぞや?浜田有弘(株)ジックランド
このブログ【デザイン稼業徒然草】の頁は、大阪の企画デザイン&マークロゴ&キャラクター(株)ジックランドのデザイナー浜田有弘(濱田有弘)のブログです。
★ブログ|デザイン稼業徒然草(2)
◆デザインとは何ぞや?
パソコンの氾濫で、デザインの質が低下しています。
安易にパソコンからアイデアを真似して、似たか寄ったかでお茶を濁しています。そういう風潮に対して、いちデザイナーとして、もう一度、デザインのことをあれこれ、書いてみたいと思います。
また、リクエストにお答えして、以前に、書いた文章も再度載せることにしました。
以前にお読み頂いた方も、もう一度、おさらいをする意味でお読みいただければ幸甚です。
■デザインの役目とは?
「デザインを制する者はビジネスを制する」。
私がいうデザインとは、デザイン戦略であって単なるデザインではない。
大企業にのし上がっているのは、全てデザイン戦略に力を入れた企業である。
あの「ユニクロ」でさえ、安い商品を売っているにも関わらず、会社のマークロゴには、米国の広告宣伝会社「ワイデン&ケネディ社」と提携して年間100億円以上使っていたのを、あなたはご存じでしたか!
それもこれもブランドイメージを高めるために、デザイン戦略に力を入れている。
ブランドイメージが構築できれば、少々のことがあっても潰れない。
また、いくら「買ってはいけない」本で一流企業の横暴を叩いても、潰れないでしょう?
皆さん、買うでしょう?
一体どうして?
それは、大手企業には難攻不落のブランドイメージがあるからなんです。
そのために、企業は湯水の如く必死でカネを使うんです。
まず儲ける。
そして、儲けたら、広告宣伝(デザイン戦略)にカネをつぎ込んで、必死でブランドイメージを構築する。
そうして大企業にのし上がっていき、最後に中小企業を叩き落とすんです。
銀行やゼネコンのように業界全体が肥大化すれば、恐いものなしで政府をも味方にできるでしょう。
そして、商品開発よりも、マーケティング戦略に力を入れるのです。
そのいい例が、ソニーやパナソニック対シャープにも顕著に見られる…。
また、ラーメン業界のマルちゃん正麺のマルちゃん対日清で、日清のラ王袋麺の追い上げ…。
大手は、真似してナンボ!
だから、デザイン戦略する企業としない企業の差で勝負は決まってしまうんです!故に「デザインを制する者はビジネスを制する」。
なんと、すごいしかけなんでしょう。
デザイン戦略というシロモノは……。
■デザインとは?
だったら、デザインとはなんぞや!
辞書には(1)「意匠、図案、下絵、模様」と(2)「設計、設計図、計画、企画、意図、目的、構想」と載っている。
この二つがないとデザインとは呼べないんです!
特に(2)がないとダメなんです!
しかし、殆どのデザイナーは哀しいかな、(1)だけの自称デザイナーです。
だから、「デザイナー無用論」もあながち間違いではないんです。
(2)が伴ってこそデザイナーとして認知されるんです。
人に認められてなんぼのデザイナーです。
そのために私は口を酸っぱくして、コンペで賞を取れと言い続け、自らも実践しているんですよ。
這い上がるには賞を取れとね。
これが認知される一番の近道なんですよ。
デザイナーの軽蔑と尊敬を二分するのは「賞を取った」「マスコミに載った」(認知された)か、このどちらかです。
どんなコンペやマスコミでもいいんです。
一回だけでもいいんです。
自信に繋がれば……。
独りよがりの作品を創らない為にも、プレゼンに勝つ為にも、取引先を説得する為にも、これが一番の訓練なんですよ。
■トップは(2)のクリエイターであれ!
だから、デザインは、認知されたデザイナーに頼むべきなんです。
どうしても頼めない人は、まず、自分で(2)をトコトン考えること。
特に、カネをかけられない弱小企業のトップは、(1)のデザイナーに任せっきりにせず、(2)特に(計画・目的・構想)を命がけで考えるべきなんです。
サントリーの故佐治社長はデザイン部門を社長直轄の部署にして、采配を振るっていたのをご存じ!
大企業ですらそうなのに……。
そして、一番大事なことは、あなた自身の才能とエネルギー(アイデア・ヒラメキに対する)を信じること!
そして、あなたのアイデアを具現化するために、安い(1)のデザイナーにとことんあなたのアイデアを説明すること。
パソコンが普及し、インターネットが氾濫し、一億総デザイナーが徘徊する中で、要するに、トップのあなたに課せられたことは、(1)のみの単なるデザイナーと(2)のデザイン宣略のできるデザイナーを見極めることから、始まります。
極力、(2)の信頼できるデザイナーを探し、交渉(熱意を示し、やりたい気分にさせる)すること。
それも経営者の仕事です。それができれば、成功も、億万長者も、夢ではありません。
本当です(但し、尊敬されるデザイナーは必ずしも信頼できるデザイナーとは限りません)。
■まず、トップ、役員の意識改革が先決!
会社をパワーアップデザイン・リニューアルコンサルティングするとは?
それは、トップ・役員を意識改革することに他なりません。
そして、企業が生き残るには、まず、トップと役員の固定観念を打破しなければなりません。
今までの成功方法や成功ノウハウでは、通用しませんし、かえって害となります。そして一番重要な点は、部下がついていかなくなるので、優秀な社員ほど辞めてしまうということです。
巷には様々なセミナーが氾濫し、社員や幹部に受けさせていますが、まず、トップや役員が受けなければ、何の意味もありません。
しかし、まずトップ・役員が受けなければならないセミナーは、意識を変革し、クリエイティブ力とイメージ力を養うセミナーなんですよ。
なぜなら、トップ・役員はこういう分野のセミナーを一番軽く見ているからです。その証拠に、経営コンサルタントをブレーンとして雇っても、クリエイティブコンサルタントやデザインコンサルタントをブレーンとして雇う中小企業は稀でしょう。アメリカは違いますよ。
意識改革、意識改革と言われて、すでに~年経ってしまいましたが、それらは掛け声だけで、全く実行されていません。
だから、経営者さん、今すぐ、意識改革してください。
それには私、浜田有弘がお役に立ちます。