ブログ【デザイン稼業徒然草】(14)ビジネスを成功に導く7つの戦略キーワード!浜田有弘(株)ジックランド
このブログ【デザイン稼業徒然草】の頁は、大阪の企画デザイン&マークロゴ&キャラクター(株)ジックランドのデザイナー浜田有弘(濱田有弘)のブログです。
★ブログ|デザイン稼業徒然草(14)
◆ビジネスを成功に導く7つの戦略キーワード!
このキーワードを創造力でビジネスツールとして構築し、活用すれば、業績アップの大きな牽引力となります。
(1)Concept Making(コンセプト・メーキング)の重要性
(2)CI Design(CIデザイン)の意味が変わった
(3)Brand Design & Branding(ブランドデザイン&ブランディング)とは
(4)Naming & Visual Design(ネーミング&ビジュアルデザイン)で決まる
(5)Marketing Character(マーケティングキャラクター)の活用
(6)Web Design(ウエブデザイン)は再構築の時期に来た
(7)Public Relations(パブリック・リレイション)ニュースを創る
(1)Concept Making(コンセプト・メーキング)の重要性
貴社(商品・サービス)のエッセンス(存在価値の本質・特質・潜在能力)を絞り出し、考えぬき「何が売り」か、また、企業姿勢、社長の考えなど「何を伝える」のかを明確にします。それらを明文化します。
企業が目指すシナリオ(物語・ビィジョン)づくりともいえます。そこから企業理念やミッション、スローガン、ネーミング等が生まれます。
コンセプトは、ビジネス戦略の基礎・土台・素・より所・羅針盤です。これがしっかりしていると、後でブレないのです。言葉で表すことになります。「初めに言葉ありき」です。言葉は形を生む母です。
私のデザイン手法でも左脳の論理的部分です。しかし、多くの人は、理屈は納得したが、それで行動を起こすかといえば、そうはいかないのです。人の心はコロコロ変わるし、「見てみないと話だけではわからない」という。
とかく無図(難しい)かしい。図(絵・デザイン)が無いとわかりにくいのです。「無図」はある言語学者から教えていただきました。つまり、いくらいい話しでも、見せ方によってその効果は大きく左右されることがあります。
次に右脳のクリエイティブ力の出番です。人の心を動かす(感動)表現が求められるわけです。
ビジネスに関わるデザインは、芸術作品ではないけれど、「ステキね」と言われるデザインで、効果をもたらせば、それが一番いいことに決まっています。そうありたいです。
一般的にも、あの会社はデザインがいいね、なんてコトがよくいわれます。デザインがいいねは、センスがいいね。センスがいいねは、感性がいいね、に通じます。
(2)CI Design(CIデザイン)の意味が変わった
かって大手企業がこぞってCIを行った。CIブームともいわれました。だから、今、CIというと、もう古いよねといった著名コンサルタントがいましたが、古い新しいと流行でするものではありません。必要なときに行うビジネス戦略です。
ビジネスマンであれば、年に1回は健康診断をします。お店は3~5年でリニューアルします。自宅は10年ぐらいで、リフォームします。
会社(法人)も生き物です。10~20年のスパンで、健康診断の必要があります。急病の場合はそれなりの処置が必要です。企業体質の硬直化・社風のよどみ・戦略のマンネリ化・士気の低下、それに金欠病等々の問題があるはずです。
起業の計画にもCIは重要な課題ですが、例えばマークやロゴもあればいいというレベルで、ほとんどが企業戦略として考えられていないように見受けられます。
企業の健康回復の基礎がCIです。その効果を左右するのがマーケティング・ブランドデザイン戦略・戦術です。
これまでのCIは corporate identityでした。これからのCIは、Cはcharacter(企業の個性化・独自性の強化)及びcommunication(消費者とのよりよい関係の強化)この二つのキーワードに置き換えたいと考えています。
何れも視覚的(デザイン)手段を用いることには変わりはありません。わたしは、一言で「見せ方で魅せる」と表現しています。
(3)Brand Design & Branding(ブランドデザイン&ブランディング)とは
ブランドと呼ばれる条件は何でしょうか?
このブランドのテーマは本サイトでも何度も取り上げておりますが、
1、その商品やサービスの価値を支持してくれるお客様がたくさんいること。
2、お客様の信頼と価値観を裏切らない責務を全うしていること。
3、その結果、会社や商品が長寿で存続していること。
この3つの価値の存在と、それを証明する印がデザインされたブランドネームやマーク・ロゴです。だから、商標登録で権利を保護されるのです。
同じマークやロゴを付けるのであれば、デザインに留意するのは当然であります。となると、デザインを軽視できないはずです。
ですから、ブランド構築は、商品やサービスを製造し販売する会社であれば、規模の大小を問わず、経営の最重要課題です。
(4)Naming & Visual Design(ネイミング&ビジュアルデザイン)で決まる
宇宙の果ての星から森羅万象、存在が確認されるものは、すべてネーミングされています。名前が付くことにより、この世界に定義され、存在が意識されることになります。
つまり、名は体を表わし、認識されます。体は会社や商品の実体です。その顔が、デザインされたマークやロゴです。社名やマークロゴもあればいいと、安易につくっていませんか?
特に中堅・中小企業は、認知度を高めるために、社名そのもので、業種や商品・サービスが一目でわかるような、ユニークな名前の会社が多くなってきています。
マーケティング戦略のなかで、デザインの役割は重要です。あなたの会社(商品)とお客様を取り持つのが、デザインの役目です。
「見せ方で魅せる」ことが大事ではないでしょうか。
(5)Marketing Character(マーケティングキャラクター)の活用
私は『これで儲けろ!マーケティング・キャラクターが売上をアップさせる』(フォレスト出版)と『小さな会社のキャラクター戦略』(PHP研究所)という、キャラクター活用の本を出しました。少しは話題になり、その後、ビジネス情報として、多くの雑誌に記事を書かせていただきました。詳しくは、本を読んで下さい。
キャラクターの活用は、大企業では当たり前の話ですが、中堅・中小企業さんは、この点でも遅れています。何度も申し上げていることですが、大企業さんは進んでいます。その動向を見習えばいいのです。ただし、自社にあったサイズに、直さなければ、太刀打ちできません。
翻訳(見せて魅せるデザイン)が必要なのです。その翻訳の仕事をしているのが、私です。私のデザイナーの前半は大手の仕事をしてきました。今は、皆さんの応援団をかってでています。大手は大手、中小は中小のやり方が当然あるのです。大企業が大企業になる前にどうしていたかを研究することも、いいのではと思います。
(6)Web Design(ウエブデザイン)は再構築の時期に来た
ほとんどの会社が、とにかくつくらなくては時代にのりおくれると、ホームページをアップしましたが、正直、ない方がいいような粗悪なサイトがあまりにも多いと、実感しています。
会社案内のパンフレットがそのままとか、ひどいのは、ほったらかし状態のサイトも多い。ということで、やっと、リニューアルの時期になってきました。
ウエブの構築においても、当社のこのサイトでお話していることが全て関わってきます。
iPadやiPhoneの時代になって、文字主導から、画像や動画主導に完全に移行した感がありますが、それに対応して、ウエブデザインも変わらなければなりません。
いかにクライアント様の強味を引き出して、訪問者にそれを伝えることができるか? トップページを見ただけでそれが伝わるか? を心がけています。
ますますテレビ感覚に近づくウエブサイトの再構築を見直し、活用していただきたく思います。
(7)Public Relations(パブリック・リレイション)ニュースを創る
情報を無償で記事にしてくれるパブリシティーは、中小企業においてありがたいことです。しかし、毎月提供できるような情報がない、ということです。
それだけ話題になるような企業活動が、活発でない証拠ともいえます。
そこで、私が提案したいのは、ニュースがなければ、ニュースを創り出すぐらいの、積極性があってもいいのではと思うのです。
広報課とはいわなくても、一人の広報担当者でもいいのです。情報を掘り起こし集めて創り出すのです。
例えマスコミが取り上げてくれなくても、今は、ウエブサイトで発信できます。意気込みとどん欲さが必要です。